ジャズ・フェスといえば…幾つか挙げられるその代表格とも言える「FUJITSU CONCORD JAZZ FESTIVAL」。大きなジャズフェスなだけに大きな会場でやるのが当たり前と思っていたけれど、今年の東京は、なんと老舗ジャズクラブのBLUE NOTE TOKYOが舞台。ここでのLIVEは、1setずつの完全入れ替え制で通常1時間強。ひょっとして物足りないのでは…と思いながら足を運んだけれど、一切の杞憂でした。
こんな豪華さ!楽しさ!このワクワク感♪
「いよっ!待ってましたぁ!日本一!いや、世界一〜!」と大向こうの声を、かけまくったのでした。
スタイルは、JAZZの王道、ビバップのバトルの様相。世界のJAZZ界を牽引する花形ジャズメンたちが勢揃い。トップドラマー、ジェフ・ハミルトンとルイス・ナッシュが自分のトリオを軸として、そこにフロント楽器がバトルスタイルで2人ずつ、入ってくるのです。
まず、しょっぱな、チャールズ・マクファーソンと多田誠司のアルト・サックス対決から始まって、ランディ・ブレッカーとテレル・スタッフォードのトランペット、ハリー・アレンとグラント・スチュアートのテナー・サックスと、次々に繰り出される演奏は、バトルというより、互いをリスペクトし、慈しみ合いつつ、JAZZを愛するという最強最大の思いのもとに エキサイティングな演奏を届けてくれるんだな。
これに心浮き立たないファンは居ませんがな!
あぁぁぁ….至福の時間だった。
まずはリニー・ロスネスp(男前な姐さん♪)、ピーター・ワシントンb(14年前にNHK Session にお迎えした時から、スキンヘッド含めて、若くて全然変わらないなぁ)とのルイス・ナッシュdトリオ。これぞ、今のニューヨークのコンテンポラリーにしてストレート・アヘッドなジャズ。ほんっとにルイス・ナッシュのドラムは小気味いいんだな。軽快なMCも、お客さんの気持ちを盛り立てていく。
最初のチャールズ・マクファーソンと多田誠司さんは、インターナショナルな「アルト仲良しこよし」(なつかしい〜♪)ニコニコしながら、お互いのソロ演奏を聴いていて、いざユニゾンで繰り出したのが、チャーリー・パーカーで有名な「Wee」もうもう…快哉!
日本人で唯一、このフェスに参加している多田さんはまさにラストサムライって感じ。カッコ良かったよぉ〜♪2人の音色の違い、アプローチの違いも聴いてて愉しくて。いや、来てよかったと もうこの時点で大満足♪
続くトランペット対決のテレル・スタッフォードの音色に心射抜かれました。
1966年生まれの47歳。若いのに、すっごい艶がある、パワーがある、テクニックがある、パッション・感動がある…!7月末の南郷JAZZフェスティバルに、「ヴァンガード・ジャズ・オーケストラ」で登場する予定。楽しみ〜♪
迎え撃つ今年68歳のランディ・ブレッカー、ハイノート出しまくりでブレッカー・ブラザーズを彷彿とするノリと音色♪ただし…ちょっとふくよかになりすぎでは?健康のためにも、いま少しダイエットを…(^_^;)
そして。その後、トリオが入れ替わり、ステージの真ん中のグランドピアノの左側に、オスカー・ピーターソン・スタイルでしつらえられたリズムセクションは、タミル・ヘンデルマンp(繊細でリリカル!)、クリストフ・ルティb(ジェントリー♪)そしてリーダーがジェフ・ハミルトンdsのトリオで、待ってました〜のテナー対決。
まずは、昨年の南郷ジャズ・フェスでご一緒したグラント・スチュワート。
ロリンズを愛する彼、歌うテナーと称される通り、メロディアスで美しい音色。でも、その相手が、ハリー・アレン。
彼のブロウは、まさに「呼吸」。生きる営みをそのまま具現化したら、こんな優しい音になりましたという感じ。大好きなのです。
実は、今を去ること12年ほど前。一緒に山形県鶴岡のジャズCLUB「レキシントン」や、福島県会津若松の末廣酒造「嘉永蔵」に岸ミツアキトリオと共にツアーした仲。お人柄も優しいのよねぇ。。。
2001年9月。私はニューヨークを訪ねる予定だった。あの忌まわしき9.11テロの直後。飛行機の運行が再開された頃、どうしても行きたいとニューヨーク在住の友人・知人にメールをしまくったっけ。
「行きたいけれど、今、そちらに行ってもいい状況なのか?」
のきなみ難色を示す返事が続く中、ハリーは「もこ、来るべきだ。今のニューヨークをキミは見るべきだ」と強い文面でメールをくれたんだ。
うれしかった。
だから意を決して行った。1か月後の10月末に。彼は笑顔で迎えてくれた。その時の経験は、ずっと今を生きる私の 心のイシズエになっている。ありがとう。ハリー。
そんな想い出話など、拙い英語で交わし。このフェスでのツアーが終わったら、一回だけ6/12に岸ミツアキさんとのギグがあるとか。今週中にはアメリカに帰っちゃうそうで、でもでも、必ずまた、ニューヨークか日本で会おうね♪と固い握手&ハグでお別れしたのでした。
と、今日のフェスの感想が、微妙に脱線しちゃったので、話を元に戻すと。
テナー対決が終わって、このジェフ・ハミルトンのトリオでの演奏が実に満席のお客さんのハートのツボに入り、拍手喝采♪最高潮の盛り上がり。
スティックからブラシ、そして直に手で。ドラムセットを自在に叩いていくジェフ・ハミルトンの生み出すリズムはとてもメロディアスで、自然に身体が動き出す。素晴らしかったなぁ。
そして、今回の歌姫 ロバータ・ガンバリーニが入って3曲。中でもカーペンターズのRainy Days and Mondays「雨の日と月曜日は」がよかったなぁ。
アンコールには、スネアドラム一個ずつを前に出して、ジェフ・ハミルトンとルイス・ナッシュのドラム対決。というより、ブラシ対決。曲は、お客さんみんなで一緒に「ソルト・ピーナッツ♪ソルト・ピーナッツ♪」と叫びながら「Salt Peanuts」を。
まるで、スネアの上でお料理してるみたいな2人のブラシさばきに会場が沸き立つ。
最後に全員が登場して「パーディド」を。あぁ〜〜♪お腹いっぱい。
最高でした。
ジャズって、大きなコンサートホールより、これぐらいのキャパで聴くのがいっちばん良いなぁとあらためて思ったりして。
明日はいよいよツアーのラスト。1回のショーで一万円は高いかなと思ったけど、全然!他のホールと同じボリュームで、2時間弱、たっぷりやってくれます!
ラストチャンス、よかったらぜひどうぞ。
http://www.bluenote.co.jp/jp/artists/concord-jazz-festival/
でも、真夏の野外も捨てがたいんだよな。真夏の夜の夢って感じで。
次は、7月27日、青森県は南郷ジャズフェスティバルで、心浮き立つ時間を共に過ごしましょうね〜♪
ヴァンガード・JAZZ・オーケストラの登場が待ち遠しい小川なのでした。。。
http://djmoko.com/top.html#20130727
こんな豪華さ!楽しさ!このワクワク感♪
「いよっ!待ってましたぁ!日本一!いや、世界一〜!」と大向こうの声を、かけまくったのでした。
スタイルは、JAZZの王道、ビバップのバトルの様相。世界のJAZZ界を牽引する花形ジャズメンたちが勢揃い。トップドラマー、ジェフ・ハミルトンとルイス・ナッシュが自分のトリオを軸として、そこにフロント楽器がバトルスタイルで2人ずつ、入ってくるのです。
まず、しょっぱな、チャールズ・マクファーソンと多田誠司のアルト・サックス対決から始まって、ランディ・ブレッカーとテレル・スタッフォードのトランペット、ハリー・アレンとグラント・スチュアートのテナー・サックスと、次々に繰り出される演奏は、バトルというより、互いをリスペクトし、慈しみ合いつつ、JAZZを愛するという最強最大の思いのもとに エキサイティングな演奏を届けてくれるんだな。
これに心浮き立たないファンは居ませんがな!
あぁぁぁ….至福の時間だった。
まずはリニー・ロスネスp(男前な姐さん♪)、ピーター・ワシントンb(14年前にNHK Session にお迎えした時から、スキンヘッド含めて、若くて全然変わらないなぁ)とのルイス・ナッシュdトリオ。これぞ、今のニューヨークのコンテンポラリーにしてストレート・アヘッドなジャズ。ほんっとにルイス・ナッシュのドラムは小気味いいんだな。軽快なMCも、お客さんの気持ちを盛り立てていく。
最初のチャールズ・マクファーソンと多田誠司さんは、インターナショナルな「アルト仲良しこよし」(なつかしい〜♪)ニコニコしながら、お互いのソロ演奏を聴いていて、いざユニゾンで繰り出したのが、チャーリー・パーカーで有名な「Wee」もうもう…快哉!
日本人で唯一、このフェスに参加している多田さんはまさにラストサムライって感じ。カッコ良かったよぉ〜♪2人の音色の違い、アプローチの違いも聴いてて愉しくて。いや、来てよかったと もうこの時点で大満足♪
続くトランペット対決のテレル・スタッフォードの音色に心射抜かれました。
1966年生まれの47歳。若いのに、すっごい艶がある、パワーがある、テクニックがある、パッション・感動がある…!7月末の南郷JAZZフェスティバルに、「ヴァンガード・ジャズ・オーケストラ」で登場する予定。楽しみ〜♪
迎え撃つ今年68歳のランディ・ブレッカー、ハイノート出しまくりでブレッカー・ブラザーズを彷彿とするノリと音色♪ただし…ちょっとふくよかになりすぎでは?健康のためにも、いま少しダイエットを…(^_^;)
そして。その後、トリオが入れ替わり、ステージの真ん中のグランドピアノの左側に、オスカー・ピーターソン・スタイルでしつらえられたリズムセクションは、タミル・ヘンデルマンp(繊細でリリカル!)、クリストフ・ルティb(ジェントリー♪)そしてリーダーがジェフ・ハミルトンdsのトリオで、待ってました〜のテナー対決。
まずは、昨年の南郷ジャズ・フェスでご一緒したグラント・スチュワート。
ロリンズを愛する彼、歌うテナーと称される通り、メロディアスで美しい音色。でも、その相手が、ハリー・アレン。
彼のブロウは、まさに「呼吸」。生きる営みをそのまま具現化したら、こんな優しい音になりましたという感じ。大好きなのです。
実は、今を去ること12年ほど前。一緒に山形県鶴岡のジャズCLUB「レキシントン」や、福島県会津若松の末廣酒造「嘉永蔵」に岸ミツアキトリオと共にツアーした仲。お人柄も優しいのよねぇ。。。
2001年9月。私はニューヨークを訪ねる予定だった。あの忌まわしき9.11テロの直後。飛行機の運行が再開された頃、どうしても行きたいとニューヨーク在住の友人・知人にメールをしまくったっけ。
「行きたいけれど、今、そちらに行ってもいい状況なのか?」
のきなみ難色を示す返事が続く中、ハリーは「もこ、来るべきだ。今のニューヨークをキミは見るべきだ」と強い文面でメールをくれたんだ。
うれしかった。
だから意を決して行った。1か月後の10月末に。彼は笑顔で迎えてくれた。その時の経験は、ずっと今を生きる私の 心のイシズエになっている。ありがとう。ハリー。
そんな想い出話など、拙い英語で交わし。このフェスでのツアーが終わったら、一回だけ6/12に岸ミツアキさんとのギグがあるとか。今週中にはアメリカに帰っちゃうそうで、でもでも、必ずまた、ニューヨークか日本で会おうね♪と固い握手&ハグでお別れしたのでした。
と、今日のフェスの感想が、微妙に脱線しちゃったので、話を元に戻すと。
テナー対決が終わって、このジェフ・ハミルトンのトリオでの演奏が実に満席のお客さんのハートのツボに入り、拍手喝采♪最高潮の盛り上がり。
スティックからブラシ、そして直に手で。ドラムセットを自在に叩いていくジェフ・ハミルトンの生み出すリズムはとてもメロディアスで、自然に身体が動き出す。素晴らしかったなぁ。
そして、今回の歌姫 ロバータ・ガンバリーニが入って3曲。中でもカーペンターズのRainy Days and Mondays「雨の日と月曜日は」がよかったなぁ。
アンコールには、スネアドラム一個ずつを前に出して、ジェフ・ハミルトンとルイス・ナッシュのドラム対決。というより、ブラシ対決。曲は、お客さんみんなで一緒に「ソルト・ピーナッツ♪ソルト・ピーナッツ♪」と叫びながら「Salt Peanuts」を。
まるで、スネアの上でお料理してるみたいな2人のブラシさばきに会場が沸き立つ。
最後に全員が登場して「パーディド」を。あぁ〜〜♪お腹いっぱい。
最高でした。
ジャズって、大きなコンサートホールより、これぐらいのキャパで聴くのがいっちばん良いなぁとあらためて思ったりして。
明日はいよいよツアーのラスト。1回のショーで一万円は高いかなと思ったけど、全然!他のホールと同じボリュームで、2時間弱、たっぷりやってくれます!
ラストチャンス、よかったらぜひどうぞ。
http://www.bluenote.co.jp/jp/artists/concord-jazz-festival/
でも、真夏の野外も捨てがたいんだよな。真夏の夜の夢って感じで。
次は、7月27日、青森県は南郷ジャズフェスティバルで、心浮き立つ時間を共に過ごしましょうね〜♪
ヴァンガード・JAZZ・オーケストラの登場が待ち遠しい小川なのでした。。。
http://djmoko.com/top.html#20130727