MO'Cool Jazz〜ジャズに心揺らして

FM新潟、FMとやま、FM徳島でオンエア中のジャズトーク番組 「MO'Cool Jazz」 この番組にゲストにお迎えしたミュージシャンの方々のご紹介を中心に、 ジャズにまつわる あれこれを。

2013年06月

6月20日収録:ジョナサン・カッツさん

ジョナサン・カッツ2

MO‘Cool Jazz 収録ゲストはピアノストのジョナサン・カッツさんでした。
プロフィール:
ニュ−ヨ−ク州ロングアイランド出身。1987年 イェ−ル大学コンサ−トバンドの演奏旅行で初来日、1988年上智大学比較文化学部に留学。 89年9月 イ−ストマン音楽院に入学、ビル・ドビンズ(p)に師事するとともに、マックス・ロ−チ、リ−・コニッツ等、数多くの一流ジャズ・ミュ−ジシャンと共演。在学中に、ロチェスタ−大学ジャズ・アンサンブルの指揮者、そしてイ−ストマンのジャズ理論クラスの講師を務める。 
1991年5月 同大学院修士課程卒業、6月の再来日後はニューヨークと東京を拠点に、多岐にわたる精力的な演奏、編曲、そしてバンド・リーダーとしての活動を続けている。

クラシック界の雄、川畠成道さんにヴィヴァルディの「四季」をJAZZアレンジした話や、日本に惹かれる理由など。今回も堪能な日本語を駆使しての興味深いお話がいっぱい。天使のように可愛い4歳の娘さんの話まで♪

そんなジョナサンさん、
8月に北陸ツアーをおこないます。
ソウルフルなJAZZシンガー、アンドレア・ホプキンスさんとのデュオで各地を廻るのです。
富山では地元のテナー・サックス奏者 浜西公博さんがゲスト出演されます。
富山、石川、福井の皆様 ぜひ、足を運んで、最高のパフォーマンスをお楽しみくださいね。

8/2(金)富山市 WESTERN FARM
http://western-farm.net/
〒930-0106 富山市高木1483  TEL:076-436-7535

8/4(日)七尾市 5spot
〒926-0816 石川県七尾市藤橋町ヶ85 TEL:0767-53-6711

8/5(月)
カクテルバー「SWING」
〒922-0254 石川県加賀市山代温泉温泉通り31-4 楽歩館1F
TEL:0761-77-5772

8/6(火)福井北ノ庄クラッシックス
http://take-who.com/kitano-show/
〒910-0006 福井中央1丁目21-36(柴田神社小路)

アンドレア・ホプキンスさんプロフィール:
スウィングジャズ、ファンク、R&B、ゴスペルシンガーとしても多くの賞を受賞。
東京に拠点を移した後は、数々の有名アーティストのツアー、TV、レコーディング、コンサートに出演。また数多くのコマーシャルに楽曲提供。バックコーラスとしても世界的に有名。東京の武道館ライブでは、宇多田ヒカルのバックコーラスとしてツアーに参加。2010年の矢沢永吉のコンサートツアーではバックコーラスのメインシンガーとして活躍。
アーティスト参加: 中島美嘉、倖田來未、浜崎あゆみ、マライア・キャリー、エリック・マーティン(ミスター・ビッグ)、平井堅、 現在、矢沢永吉(レギュラーメンバー)(Twist Tour - 2010)(Still Rocking’ Tour - 2011)(Blue Sky Tour - 2012)CMマツダ・デミオ、パナソニック、アサヒ・スーパードライで、Uniglo、クリスタル・ガイザー、ビザカードetc

アンドレア・ホプキンスさんと ジョナサン・カッツさんがリーダーを務めるTokyo Big Band の共演の動画はこちらです。
どうぞ、お楽しみください♪
http://youtu.be/P08zgw9oznc

http://youtu.be/HxVJhPuHMvk 

富士通コンコード・ジャズ・フェスティバル 2013 TOKYO BLUE NOTE感想

Blue Note入り口で2ジャズ・フェスといえば…幾つか挙げられるその代表格とも言える「FUJITSU CONCORD JAZZ FESTIVAL」。大きなジャズフェスなだけに大きな会場でやるのが当たり前と思っていたけれど、今年の東京は、なんと老舗ジャズクラブのBLUE NOTE TOKYOが舞台。ここでのLIVEは、1setずつの完全入れ替え制で通常1時間強。ひょっとして物足りないのでは…と思いながら足を運んだけれど、一切の杞憂でした。
こんな豪華さ!楽しさ!このワクワク感♪
「いよっ!待ってましたぁ!日本一!いや、世界一〜!」と大向こうの声を、かけまくったのでした。

スタイルは、JAZZの王道、ビバップのバトルの様相。世界のJAZZ界を牽引する花形ジャズメンたちが勢揃い。トップドラマー、ジェフ・ハミルトンとルイス・ナッシュが自分のトリオを軸として、そこにフロント楽器がバトルスタイルで2人ずつ、入ってくるのです。
まず、しょっぱな、チャールズ・マクファーソンと多田誠司のアルト・サックス対決から始まって、ランディ・ブレッカーとテレル・スタッフォードのトランペット、ハリー・アレンとグラント・スチュアートのテナー・サックスと、次々に繰り出される演奏は、バトルというより、互いをリスペクトし、慈しみ合いつつ、JAZZを愛するという最強最大の思いのもとに エキサイティングな演奏を届けてくれるんだな。
これに心浮き立たないファンは居ませんがな!
あぁぁぁ….至福の時間だった。

まずはリニー・ロスネスp(男前な姐さん♪)、ピーター・ワシントンb(14年前にNHK Session にお迎えした時から、スキンヘッド含めて、若くて全然変わらないなぁ)とのルイス・ナッシュdトリオ。これぞ、今のニューヨークのコンテンポラリーにしてストレート・アヘッドなジャズ。ほんっとにルイス・ナッシュのドラムは小気味いいんだな。軽快なMCも、お客さんの気持ちを盛り立てていく。
最初のチャールズ・マクファーソンと多田誠司さんは、インターナショナルな「アルト仲良しこよし」(なつかしい〜♪)ニコニコしながら、お互いのソロ演奏を聴いていて、いざユニゾンで繰り出したのが、チャーリー・パーカーで有名な「Wee」もうもう…快哉!
日本人で唯一、このフェスに参加している多田さんはまさにラストサムライって感じ。カッコ良かったよぉ〜♪2人の音色の違い、アプローチの違いも聴いてて愉しくて。いや、来てよかったと もうこの時点で大満足♪

続くトランペット対決のテレル・スタッフォードの音色に心射抜かれました。
1966年生まれの47歳。若いのに、すっごい艶がある、パワーがある、テクニックがある、パッション・感動がある…!7月末の南郷JAZZフェスティバルに、「ヴァンガード・ジャズ・オーケストラ」で登場する予定。楽しみ〜♪
迎え撃つ今年68歳のランディ・ブレッカー、ハイノート出しまくりでブレッカー・ブラザーズを彷彿とするノリと音色♪ただし…ちょっとふくよかになりすぎでは?健康のためにも、いま少しダイエットを…(^_^;)

そして。その後、トリオが入れ替わり、ステージの真ん中のグランドピアノの左側に、オスカー・ピーターソン・スタイルでしつらえられたリズムセクションは、タミル・ヘンデルマンp(繊細でリリカル!)、クリストフ・ルティb(ジェントリー♪)そしてリーダーがジェフ・ハミルトンdsのトリオで、待ってました〜のテナー対決。
まずは、昨年の南郷ジャズ・フェスでご一緒したグラント・スチュワート。
ロリンズを愛する彼、歌うテナーと称される通り、メロディアスで美しい音色。でも、その相手が、ハリー・アレン。
ハリー・アレンと
彼のブロウは、まさに「呼吸」。生きる営みをそのまま具現化したら、こんな優しい音になりましたという感じ。大好きなのです。

実は、今を去ること12年ほど前。一緒に山形県鶴岡のジャズCLUB「レキシントン」や、福島県会津若松の末廣酒造「嘉永蔵」に岸ミツアキトリオと共にツアーした仲。お人柄も優しいのよねぇ。。。
2001年9月。私はニューヨークを訪ねる予定だった。あの忌まわしき9.11テロの直後。飛行機の運行が再開された頃、どうしても行きたいとニューヨーク在住の友人・知人にメールをしまくったっけ。
「行きたいけれど、今、そちらに行ってもいい状況なのか?」
のきなみ難色を示す返事が続く中、ハリーは「もこ、来るべきだ。今のニューヨークをキミは見るべきだ」と強い文面でメールをくれたんだ。
うれしかった。
だから意を決して行った。1か月後の10月末に。彼は笑顔で迎えてくれた。その時の経験は、ずっと今を生きる私の 心のイシズエになっている。ありがとう。ハリー。
そんな想い出話など、拙い英語で交わし。このフェスでのツアーが終わったら、一回だけ6/12に岸ミツアキさんとのギグがあるとか。今週中にはアメリカに帰っちゃうそうで、でもでも、必ずまた、ニューヨークか日本で会おうね♪と固い握手&ハグでお別れしたのでした。

と、今日のフェスの感想が、微妙に脱線しちゃったので、話を元に戻すと。

テナー対決が終わって、このジェフ・ハミルトンのトリオでの演奏が実に満席のお客さんのハートのツボに入り、拍手喝采♪最高潮の盛り上がり。
スティックからブラシ、そして直に手で。ドラムセットを自在に叩いていくジェフ・ハミルトンの生み出すリズムはとてもメロディアスで、自然に身体が動き出す。素晴らしかったなぁ。
そして、今回の歌姫 ロバータ・ガンバリーニが入って3曲。中でもカーペンターズのRainy Days and Mondays「雨の日と月曜日は」がよかったなぁ。
アンコールには、スネアドラム一個ずつを前に出して、ジェフ・ハミルトンとルイス・ナッシュのドラム対決。というより、ブラシ対決。曲は、お客さんみんなで一緒に「ソルト・ピーナッツ♪ソルト・ピーナッツ♪」と叫びながら「Salt Peanuts」を。
まるで、スネアの上でお料理してるみたいな2人のブラシさばきに会場が沸き立つ。
最後に全員が登場して「パーディド」を。あぁ〜〜♪お腹いっぱい。
最高でした。
ジャズって、大きなコンサートホールより、これぐらいのキャパで聴くのがいっちばん良いなぁとあらためて思ったりして。
明日はいよいよツアーのラスト。1回のショーで一万円は高いかなと思ったけど、全然!他のホールと同じボリュームで、2時間弱、たっぷりやってくれます!
ラストチャンス、よかったらぜひどうぞ。
http://www.bluenote.co.jp/jp/artists/concord-jazz-festival/

でも、真夏の野外も捨てがたいんだよな。真夏の夜の夢って感じで。
次は、7月27日、青森県は南郷ジャズフェスティバルで、心浮き立つ時間を共に過ごしましょうね〜♪
ヴァンガード・JAZZ・オーケストラの登場が待ち遠しい小川なのでした。。。
http://djmoko.com/top.html#20130727
 
ギャラリー
  • 8月25日収録:キーボード奏者 難波弘之さん
  • 8月5日収録:アルトサックス奏者 多田誠司さん
  • 7月14日収録:ピアノ奏者 秋田慎治さん
  • 7月14日収録:ピアノ奏者 秋田慎治さん
  • 7月 収録:チャイチーシスターズ
  • 6月23日収録:クラリネット奏者 白石幸司さん
  • 1月9日収録:村上ゆき さん
  • 12月19日収録:井上陽介さん
  • 12月4日収録:国府弘子さん